君と、世界一の結婚を。

「なんで…咲花さんがここに…?」

で、ですよね…。

いや私でもよくわからないというか…。

数分前までは隠れてたのになぁ…。

とかじゃなくて!

「謝り、たかったから…」

「な、何をですか!?もしかして、ぼぼぼぼぼぼ僕、また何かやらかしました!?」

「なんでそうなるのよ!!ぎゃ、逆!私だから!!」

何をしたら桜川夕希になるのよ。

「…部屋での件。私、言い過ぎだから」

「!?そ、そんなことないですよ!!…咲花さんの言う通りですよ。僕の目的と、咲花さんの目的はかけ離れてます。だから」

「そ、それじゃ、あなたがここに来た意味がなくなる…し、私がここに来た目的も達成できなくなる…から」

私は、勢いよく頭を下げる。

断られるのはわかる。

だけど、これだけは、言いたい。