君と、世界一の結婚を。

「お、お前誰だよ」

リーダー格の男がそう聞いてきた。

「桜川夕希のパートナーです」

「な、なら、聞いただろ?こいつがここに来た理由。こいつ、世界一の結婚をしに来たんだぜ?」

馬鹿にしたようにそう言われる。

…理由が、目的が、夢がなんであれ。

…それを馬鹿にされるのは不快だ。

「だから?」

少し強気で出たら4人は肩を震わせた。

「ば、馬鹿みたいだろ?」

「なんで?」

「なんでって…」

言葉に詰まる4人。

こいつら、ただ桜川夕希を落としたいだけなんだろうな。

確かに、私と桜川夕希の目的は違う。

だけど、馬鹿にするのは違うから。