君と、世界一の結婚を。

何も言わず、ただ私を見つめる桜川夕希。

そんな彼に、私は言った。

「…私らは、目的が合わなさすぎる。来年、パートナー変えてもいいし、普通科に移ってもいい。…私のわがままになる、けど、またそこで、新しい始めてほしい」

「…うん、わかった、こっちこそごめんね」

目も合わせようとせず、彼は目を落としながら言った。

ごめん、なんて。

本当は私が言うべき言葉なのに。

ここにいるのが気まずくなってしまって、私は部屋を逃げるように出た。

…本当に、ごめん。