クールな優等生は溺愛気質。

「あくらちゃんってさ、なんで部活はいってないの?」

「え?」


「いや、運動できるのになんでかな~って」

「あ~、バイト、したくて」


えへへ、と苦笑い。

仲良くないのに踏み込んでくるひとは苦手だ。


「へぇ、どこでバイトしてんの!?教えてよ、今度いくからさ」

「あ、えと、内緒。仕事中ひとにみられるの苦手だから」



「ちえっ」



「あくらちゃん、ここ教えて~!」

「うん、いいよ」


ちく、と胸が痛むのを感じながら説明を口にする。


だって、わたしが帰ったら彼女たちはどうするの。

そう自分をごまかして、ここにいる理由を無理矢理作る。



そうしないと仮面が剥がれそうだった。