入口を出たところから、ちらほらとヘルメットを被って自転車を漕いでいる学生や、体操着で走り込みをしている学生の姿も見える。 みんな元気だなぁと思いながら駅のほうへ向かう。 *** 「はぁ……ついた」 少しだけ歩いていたら、さっき見た古めの白い壁。 ゆっくりと時を刻む大きな時計。こんなに大きかったっけとそれをよく見つめる。