「あーっ!くそー!占いのおばちゃん当たってんじゃねーかよ!いなのやつ…」

俺は占いのおばちゃんに先に知られた気持ちに腹が立った。当たってるわ、いなへの俺の気持ちも見破られて。

「本人には知られてねーんだよな…」

俺はそう自分の部屋で呟いて、布団へとダイブし、顔を枕にうずめた。

いなへの欲望が俺を襲う。いなは高3になってさらに大人っぽくなって。俺から離れていきそうで、嫌だ。

なんで、俺だけこんなガキみたいな感情むき出ししてんだよ。