「衣菜ー!」

「ゆみちゃん、どうしたの??」

私に思いっきり飛びついてきたのは親友のゆみちゃんだった。

ゆみちゃんどうしたんだろう。こんなに勢いよく来て。

「衣菜ったら、また司くん見ちゃって!好きなんでしょ。ふふっ、言っちゃいなよ〜」

とゆみちゃんは席に着く私の右肩をポンポン叩く。

私は顔が熱くなって、気持ちと反対の気持ちを募らせ、顔が強ばっちゃった。