「まあ…。追試受けて通れば大丈夫…とは聞いたけど…」


「そっか、頑張ってね」


一生懸命頑張ってるみたいだし、赤点回避できたらいいな。


「いや…。もー、何この子…。尊い…」


カナちゃんが泣く仕草を見せた。


「まゆちゃんが応援してくれてるんだし、頑張りなさいよ」


「ああ…、うん…」


目が合ったのに()らされちゃった。

何でだろ…。


結局、真鍋くんとはそのまま目が合うことがないまま一日が終わってしまった。