私だけに甘いあなたと恋をする

「きょ…お……」


返事の代わりに、右手の指に絡められた響の指に力が入った。

体じゅうに落とされるキス。

そして吸血行為。

響の舌が私の舌に絡むと血の味がして。

普段から分かってることだけど、吸血鬼なんだと改めて感じさせられる。


「……やば…」


はあっと息を吐いて響が私の頬にキスを落とした。


「どうしたの?」


少し心配になって聞いてみる。


「まゆりの全身から甘い匂いがする」


甘い匂い…。

響がいつも言ってる言葉。

だけど私には全然分からない。


「甘い匂いって、どんな匂い?」


「粘っこさのないミルクキャラメル」


そう言ってフッと笑った。