私だけに甘いあなたと恋をする

※※※



「ん……」


目の前がぼんやり(にじ)んでる。

何度かまばたきをすると徐々に視界がクリアになってきた。

視界の先に見えるのは天井。


――えっ…。


慌てて体を起こすと、一瞬目の前が暗くなった。

(うつむ)いておでこに手を当て、大きく深呼吸をする。


「大丈夫?」


すぐ横から響の声が聞こえた。

顔を向けると心配そうな表情で私の頬に触れる。


「私…」


「俺が噛みついたせいで…。……ごめん」


あぁ、そっか。

キスしてるうちにボーッとしてきて。

響に血を吸われてから記憶がないんだ…。


……あれ?

待って。

私……浴衣着てる……。