私だけに甘いあなたと恋をする

「こっち向かないならこのまま噛みついちゃうよ」


そんなこと言われても…。


それに、噛みつかれるのも別に嫌じゃない。

――けど…。


「まーゆり」


「ひゃっ!」


耳たぶを甘噛されて思わず声が出た。

耳を押さえて顔を向けると、嬉しそうに微笑む響と目が合う。

そしてすぐに顔が近付いてきて、唇を塞がれた。


「んっ…、ふ…あ…」


静かな空間の中で、お湯の音と自分の声が響く。


誰かに聞かれてたらどうしよう。


そう思えば思うほど、色んな音が耳の奥であり得ないぐらいに響いて。


ダメ……のぼせそう…。