私だけに甘いあなたと恋をする

「入っていい?」


念押しされて何度か頷く。

入ってきた時の、チャプという音がやたら大きく聞こえた。

入る前から満タンだったお湯が私が入った時に溢れて。

今また響が入ってザバーッと大きな音を立てて流れでる。


「ずっと下向いてるつもり?」


すぐ真横で声がした。

こっちに体を傾けてるのが視界の端に見えてドキドキが止まらない。

普段から近くで見てるのに、いつもとは違うシチュエーションだからか、心臓が口から飛び出そう。


「いつも可愛いけど、そうやって髪の毛アップしてるのも可愛いね。噛みつきやすそうだし」


「――っ…」


首筋を響の舌が這うから、一瞬で鳥肌が立った。