私だけに甘いあなたと恋をする

「そうですか。それでは失礼いたします」


食器をすべて片付けた仲居さんが部屋から出て行ったのを確認して、響が部屋の鍵を閉めた。


あ……。


突然静かになって一気に緊張する。


夜って言ってたし、もしかしてこの後…。

というか、もしかしなくてもそうだよね……。


「まゆり」


名前を呼ばれて胸がキュッとなった。


「お風呂入ろっか」


「えっ…」


「何?どうかした?」


「なっ、何でもないっ!」


自分が思ってたのと違う響の行動にホッとしたような拍子抜けしたような…。


あれ、でも待って。


『お風呂入ろっか』


……一緒に?