私だけに甘いあなたと恋をする

海の向こう側に傾いていく夕日を響と眺めてたら、仲居さんが露天風呂を(すす)めてくれたからお風呂に入りに行って。

帰ってきたら布団が二組、ぴったりとくっついた状態で隣の和室に敷かれていた。

それに緊張して何をしたらいいのか分からなくて、ウロチョロしてたら仲居さんが料理を運んできてくれたからそれを食べて今に至る。


「お部屋のお風呂には入られました?」


「いえ、まだ…。後から入らせてもらいます」


響と仲居さんのやり取りをジッと聞いていた。

そう。

響が予約してくれたこの部屋は、隣の和室の外に露天風呂がついている。