私だけに甘いあなたと恋をする

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「ご馳走様でした」


「お粗末様でした」


仲居さんが食べた料理を下げに来てくれる。

少し量は多かったけど、どれも美味しくて全部食べちゃった。


「魚介類がとっても美味しかったです!」


「そうでしょう?毎朝、目の前の海で採れた物を使用しておりますので、新鮮な状態でお出しできるんです」


私の一言に笑顔で答えてくれる。

窓に視線を向けるとそこは真っ暗闇で、窓を見る私と響、片付けをする仲居さんの姿が映し出されていた。

夕方、宿に到着して部屋に入った瞬間目の前に飛び込んできたのは、大きな窓とどこまでも広がる水平線。

そして空一面の赤と輝く太陽。