私だけに甘いあなたと恋をする

※※※



「ねぇねぇ、見て響!」


「見てる見てる」


組んだ腕を引っ張って水槽を指差した。


「可愛い」


水槽の中で泳ぐのはハリセンボン。

小さいヒレで漂うように泳いでる。


「フグみたい」


「ハリセンボンはフグの仲間だよ」


「えっ、そうなの?」


知らなかった。


「ここ、書いてる」


響が指したのは解説のプレート。


「まゆりは説明書とか読まないタイプかな?」


「う…」


図星。


「読まなくても分かるもん」


「読んだ方が身のためになることもあるよ」


……。


「ハリセンボンより膨れてる」


そう言って唇にそっとキスを落とした。