私だけに甘いあなたと恋をする

「トイレ休憩要る?」


「えー、まだ大丈夫だよ」


「そっか。ま、いーや。ちょっと寄ってこ」


高速に乗って三十分。

飲み物もそんなに飲んでないし、家に出る前にトイレ行ったから平気。

なのに響は休憩したいらしい。

本当に突然決めたのか車は本線から外れ、大きなトラックや観光バスが視界に入ってきた。

三連休だからか車がこれでもかっていうほど並んでる。


「停める場所ないねぇー」


徐行しながら呟く響。

車の間から出てくる人達を気にしながら左右を確認してるから、私も周りに視線を(めぐ)らせた。