私だけに甘いあなたと恋をする

「今度の休み、車で少し離れたところに旅行しよっか」


ビックリして顔を上げたら優しく微笑む響と目が合った。

ひょいと抱き上げられ、そのまま響の部屋に連れて行かれる。

電気を点けた響がベッドに膝をつくとギシッと音が鳴った。

その音を聞くだけで鼓動が早くなる。

ゆっくりベッドに寝かされ、上から覆い被さってくるから響の表情がよく分からない。

目を細めてみたらさっきと変わらない穏やかな笑みを浮かべた響が私を見下ろしていた。


「いいの?」


誰かに会わない可能性もないわけじゃないから二人で出掛けたのは、お母さん達が旅行に行ったあの日一日だけ。