「見てたら分かるし」


そんなに分かりやすかったのか…?


田川の顔を見れなくて。

視線を下に落とした。


「……真鍋が学校来ないから、まゆちゃんも心配してるよ」


その言葉にもう一度顔を上げる。


「教室だって喪に服してるみたいなんだからね」


情けない顔で笑う田川。

そんな顔をさせてるのが申し訳なくて。


「……ごめん…」


それ以外の言葉が出てこなかった。


「謝んならちゃんと学校来いよ。皆待ってんだから」


力の抜けた俺の手から腕を抜いた田川が俺の胸をトンと軽く叩いた。