私だけに甘いあなたと恋をする

「もっとこうしてたいけど、外で声が聞こえてるしそろそろ行くね」


「きょ…」


「他の人も捕まえてくる。続きは帰ってから、ね?」


唇にキスを落とし、笑顔で押し入れから出ていく響。


「……響の馬鹿ぁ…」


あんなに(とろ)けそうなキスしといて、あっさりどっかに行っちゃうとか。

私はまだ、さっきの甘い雰囲気に包まれて脳みそがふわふわしてるのに。


……響は私が思ってるよりも私のこと好きじゃないのかな…。

私の気持ちって重い?


初めて人を好きになったから、何が普通か分からない。

あれもこれも分からないことだらけだ。