私だけに甘いあなたと恋をする

「そこは見逃してくれてもいいじゃん」


体育座りをした状態のままで顔を横に向けてふて腐れる。


「ごめんねー。できる限り全滅させようと思ってるから」


薄暗い押し入れの中。

響の目が金色に光って見える。


「発言怖っ」


フフッと笑うと手が伸びてきた。


「こんな場所にこもってたら襲うよ?」


「おっ、襲…っ!」


「まゆりのいい匂いが充満してておかしくなりそう」


左頬を撫でる手のひらに反応して背中がゾクリとする。


「……おかしくなるのは私だから?」


「え?」


「私以外にはおかしくならない…よね?」


私が知らない響がいるのは嫌だ。