私だけに甘いあなたと恋をする

※※※



……って思ってたのに…。


「見ぃつけた」


「……何…で?」


「言ったでしょ、まゆりの匂いは分かるって」


私が隠れていたのは皆が泊まっている部屋の押し入れの中。

突然開けられた襖に固まっていたら、膝立ちの響と目が合った。


「これまたずいぶん穴場だね」


「……絶対見つからないと思ったのに…」


「それは残念。はい、アウト」


四つん()いになって押し入れに体を滑り込ませ私の後頭部に手を回すと、巻き付けていた鉢巻きをスルリと外す。


「……悔しい…」


「まゆりには申し訳ないけど、焼肉食べたいし」


フッと笑った。