私だけに甘いあなたと恋をする

それよりも、響のことが気になって仕方ない。


うーっ…。

いくら小さい頃から知ってたって。

いくら一緒に住んでたって。

自分の知らない相手の一面がある…のかな…。

全部が知りたい、とか…。

贅沢(ぜいたく)なのかな。


「まゆちゃんっ!」


カナちゃんの叫び声でビクンと体が跳ねて我に返った。

真っ正面に顔を向けるとバタバタ走る音が左側から近付いてきて。

曲がり角から飛び出してきたのは真鍋くん。


「三輪さん」


「あたしも居るんだけど」


真鍋くんの一言に後ろから不機嫌な声が聞こえてくる。