私だけに甘いあなたと恋をする

「――っ!!」


「きゃっ!」


階段を下り切ったところで飛び出してきた人と鉢合わせ、びっくりして倒れそうになった。

叫び声の主は担任の橋本先生。


「橋本先生かぁー…。びっくりしたー」


カナちゃんが苦笑い。


「田川さんに三輪さん…。あぁ、びっくりしたー」


橋本先生も同じようにホッとして笑顔になる。


「鬼、居たんですか?」


私が聞くと、橋本先生が首を横に振った。


「私の方には居なかったんだけど、向こう側から叫び声が聞こえたから上に逃げようと思って…」


ちょうど私達が聞いた悲鳴と同じ声を聞いたみたい。