私だけに甘いあなたと恋をする

怒ったかな…。


いつもこうやって響ちゃんを失望させてる気がする。


「晩ご飯の材料、買いに行く?」


気を取り直したのか、笑顔で立ち上がった響ちゃんの服の(すそ)(つか)んだ。


「――っ、わ!」


バランスを崩して私の上に倒れ込む響ちゃん。


「ごめん、痛くなかった?」


慌てて起き上がろうとするから、両手を回してぎゅっと抱き締めた。


「まゆり?」


「きょっ、…響…」


うわーっ…。

何これっ。

呼び捨てするだけなのに、めちゃくちゃ緊張する。