「え…あ、はい…。すみません。ちゃんとご報告させていただかないと駄目でしたよね。その…少し前からお付き合いさせていただいてます」


気を取り直した響くんが、両膝に手を置いて身を乗り出すようにして私達を交互に見る。


「いや…。付き合うのは自由よ?むしろ、うちの子がお世話になってます」


「いえいえ…。これといったことは何もできてなくて…。申し訳ありません」


「ってゆーか、何いきなり…。何でそんな話になるの?」


お互いにペコペコお辞儀をしていたら、まゆりが不機嫌な声を出した。