私だけに甘いあなたと恋をする

「着席」


麻田さんの言葉にガタガタと椅子の音が鳴り、皆が席に座った。

あちこちでこそこそと話す声。


やっぱり響ちゃんモテそうだな…。


付き合っててもその辺は不安というか。

すぐに目移りしたりするような性格じゃないとは思うけど、私よりも綺麗な子はたくさん居て。

そんな人達に乗り替えちゃったらどうしようとか、色々考えちゃう。


「これから一年間、このクラスで世界史を担当する上村響といいます。今日は最初だし皆の顔を覚えたいので、一言ずつお願いしてもいいですか。えっと…じゃあ」


響ちゃんが目を向けたのは麻田さん。