私だけに甘いあなたと恋をする

カナちゃんがふふっと笑う。


「何?」


「えー?まゆちゃん、すごく嬉しそうに話すんだもん。本当(ほんと)に彼氏さんのこと大好きなんだなーって思って。いいね、そんな風に言えるの。また色々聞かせて。さ、教室帰ろ。五時間目始まっちゃう」


『よいしょ』と言って立ち上がるカナちゃん。

腕時計を見ると、予鈴が鳴る時間が迫っていた。

ここから教室までは走らないと間に合わない。


「あ、本当(ほんと)だ。長々と聞かせちゃってごめんね」


「何の何の。いくらでも聞かせて」


慌てて立ち上がり、カナちゃんと二人走りながら教室まで帰った。