私だけに甘いあなたと恋をする

「そっか…。あ…」


私から視線を外したカナちゃんが声を上げた。

視線の先には運動場。

その奥には野球部が使うグラウンドがあって、私から見てグラウンドの右手にはテニスコートがある。

運動場にはブレザーを脱いで真っ白なシャツ姿でボールを投げ合い、はしゃぎ回る男の子達の姿。


「あ…。真鍋くんだ…」


「うん」


「野球部…なのかな…」


「多分」


(ほが)らかな春の日。

いかにも『青春』って言葉が似合う光景。


「まゆちゃん。…あたしね、真鍋のこと好きかもしれない」


「えっ!」


突然の告白に、お箸で持っていたウインナーを落としてしまった。