私だけに甘いあなたと恋をする

ううん。

響ちゃんはそんな人じゃない。

だけど好きな人の前ではキレイで居たい。

今の自分じゃ、堂々と隣に立てるほどの自信もない。

響ちゃんのことは『私の彼氏です!』って声を大にして言えるのに、響ちゃんに『俺の彼女です』って言ってもらえるだけの自信が。


「ゆっくりでいいよ。襲っておいて何だけど」


そう言って笑いながら私の髪を()かすように撫でると、その指で優しく唇に触れた。


「……血のことでもそうだけど、すぐ暴走しそうになる。コントロールできるようにしないと。大人なのに感情に流されて情けない…」


眉を寄せ、苦しそうな表情。