「あんな風に堂々とまゆりと並べるなんて(うらや)ましい。まゆりがうちの高校受けてくれて一緒に居られるのは嬉しいけど、教師と生徒って関係は変えられないわけだし…」


そんな風に思ってくれてたんだ…。


「こうやって…一緒に居られるよ?私は響ちゃんしか見てない」


机についたままの右手の服を引っ張る。

少しでも響ちゃんに分かってほしい。


「何回でも言うけど、私は響ちゃんが好き。他の誰でもない…響ちゃんがいいの」


頭の上が暗くなった気がして見上げれば、響ちゃんの顔が近付いてきて。

目を閉じると唇が重なった。