「よしじゃあ自分が王様になったときの命令書いて〜!」
渚がまとめ役になってる。
「おー!!」

、、、なんの命令書こう。
「黒条くん何書く?」
「それ言ったら面白くなくねぇか?」

確かに
「しょうがない自分で考えよ」

「、、、俺からのアドバイス。自分がされたらときめくこととかにしたらどうだ?」

自分がされたらときめくこと?
「ってもアドバイスだから好きに書けばいいんだけどな」
ときめくこと、、、か。
「ありがとう参考になった。」
「そう?それならよかった。」
私がときめくこと。なんだろ?

ハグ、、、、、、とか? 

いやそれは、私だけかもしれないし。でもときめく人にはときめくよね?でも〜。

「ゔ〜。どうしよ。」
「そんな真剣に考える?」
蓮くんに笑われた。
「誰書いたかバレないし、適当でよくない?」
「そうですかね?」 
「パートナーとの距離縮めますし、結構大切なゲームだと思いますけど。」

すると蓮くんは、目をまんまるにして
「怜ちゃんちょーぜつ真面目」

?真面目?私が?

「なんかもっとサバサバしてる子だと思った」
「⁉︎」
「それ見た目関係してたりします?」
「えっとそう言う意味じゃなく」
「"あの"黒条のパートナーだから」
あの?どういう意味?
「それってどういう?」

「おい」

後ろにいつの間にか黒条くんがいた。
「その話。別にこいつに話さなくてもいいだろ。」
「あー。それはごめん。ごめんね怜ちゃんこの話なかったことにして。」
「え?はい。」

蓮くんは何を言おうとしてたんだろう。

「は〜い!みんな命令書けた?」
え?渚くん達もう書けたの?

「書けた」
「俺も〜」
「自分も〜」
「よしっ!怜ちゃん書けた?」
「あっ!ちょっとまって!」

「うん。書けた。」 
「OK!」
急いで書いてしまったけどあんな命令でよかったのだろうか。
「じゃあ執事決めてこー!」
と言って渚くんがくじを取ってきてくれた。
「楽しみ〜!」
嬉しそうな柚葉ちゃん。
こっちは不安しかないよ。

「1本ずつ取ってて〜」
次々とみんな渚くんのくじを取っていく。
とうとう私の番だ。
「執事じゃありませんように!」
スッ
くじを取った。


なんと私が執事だった。
「ぁ、、、あぁ。」
嘘だぁぁぁぁ。
「あらら。怜ちゃん当たっちゃったね。」
蓮くんにドンマイと肩を優しく叩かれた。
「こっ、、、黒条くん。」

「運が悪かったな。怜。」
呆れた顔で言われた。

「ドンマイ怜ちゃん。」
「どんまい」
渚くんにも、柚葉ちゃんにも、瑠璃ちゃんにもいわれる。
ここまでくるとむしろ清々しくなる。
「あっ!そうだ命令、命令、、、。」
「あんまり悪くないやつがいいね。」
瑠璃ちゃんにそっと言われた。

「えっと怜ちゃんの命令は、、、」
「⁉︎」