ここは七海学園。マッチングシステムのデステニーによって選ばれたパートナーと一緒に夫婦の卵"ゴールデンカップル"を目指すという高校だ。

そんな高校に合格した私天乃 怜(あまのれい)は今七海学園高校にいる。そう運命の人と出会うために。
「この部屋かな?」
ワクワクしながらドアを開けた。

「へ?、、、女の子?」

私がそういうとパートナーは私を睨みつけた。
「あ、、、ごめんなさい」
怖い、、、大丈夫かな。と私はついマッチングシステムを疑った。

「俺は男だ。女じゃない」
「お前こそ、、、男?女には見えない」

私の中でプツンっと何かが切れた。

「私は女!」

ついコンプレックスを言われてカッとなってしまった。

「は?、、、女?まじで?」

パートナーが困惑したかのように言う。私はすぐに自分の部屋にひきこもった。

過去に男と間違えられた事が何回もあった。

「天乃くん付き合ってください‼︎」

「ごめんね 私、女なんだ、、、」

こんな事が起きるたび自分の顔が嫌になる。男みたいなこの顔が。

「謝るべきだったかな」
女の子と言って怒らしてしまったし、私も怒ってしまったし、、、。
そう呟くと

「おい」
「うわっ⁉︎」
びっくりした。いつのまにか後ろに、、、。
申し訳なさそうにパートナーは言った。
「いちようノックしたんだけど」
どうしよ、、、
「さっきは、、、悪かった。男とか言って」
「俺 黒条瑠依(こくじょうるい)」よろしくといって私の前に手を出してくれた。

「私もごめんすぐカッとなっちゃったり、女の子とか言って」
「私 天乃怜!よろしくお願いします!」

「、、、急に元気だな」 
黒条くんはびっくりしたように言った。

「そう?」
そんなつもりはなかったんだけど。
 
「そういやあとでゲームやるって学園長が言ってたぞ」

そう言われて

「、、、ゲーム。なんの?」
疑問を持ったから聞いてみると

「さぁな。やった事ないし分かんない。まぁあの七海学園高校だしなんか凄そうだな、、、。色んな意味で。」
と曖昧に答えられた。

大丈夫かな。黒条くんと一緒となると更に不安でしかたがなかった。
、、、嫌大丈夫だ。私はそう信じるしかなかった。