キラン。
これは宝石かな？それともガラスかな？
あー凄い！これがダイヤか！
目をキラキラ輝かせてそのままゆっくりと進んでダイヤの前に行こうとした。
ん？すごい。ダイヤが揺れてる、ん？
これは…手？
「お…お姉さん。勝手にこの道に来ちゃ、みんなの餌にされるよ…？」
っとダイヤの所に火を近ずけるとダイヤではなく、ナイフだった。
そのまま上へ照らすとボロボロの1人の少年が居た。
私はそっと手を顎に当て少しだけ考えた。
（私の祈りは全ての人を幸せにする祈りなのにこの少年は幸せでも、普通でもないのかもしれない。だからなんでこの子には届かないのだろうか）
ふっと顔を上げて少年をじっとみた。
なんでこの子が…。
「お姉さん…？」
キラキラ輝かせていた目が、パッと闇に放り込むようなブラックな瞳に切り替わった。何もかもを見透かすような目で私は少年にそっと提案を一つした。
少年は戸惑った顔をしたが、その後私を見てうんと一言いってわたしは少し旅に出ることにした。