「眉毛! ほら眉毛だよ!!」

ランはぱんと一回両方の手のひらを打ち合わせて目を輝かせる。

「アヤ、眉毛いじったでしょ! いつものゲジゲジじゃないもん!!」

正解にたどりついたのがよっぽど嬉しいらしく、ランは飛び上がらんばかりの喜びようだ。

「あ…ばれちゃった?」

「すごいきれいにできてる。びっくり!」

そりゃあプロがやってくれたんだもの。

当たり前でしょ。

「まさか自分でやったの?」

私は首を左右に振る。

「だよねえ。アヤがこんな技を持っているとは思えないもん」

むかっ。

そりゃそうだけど、こうやって面と向かって言われるとなんか腹が立つ。

「じゃあ、誰にやってもらったの?」