「ねえ、アヤちゃん。こっちにおいで」

男は私を立ち上がらせ、そっと肩を抱く。

そしてリビングに面したドアの向こうに私を連れて行く。



どうしよう。

きっと寝室だ。

もしかして、あのカーテンのない部屋?

ってことは私の部屋に面してるよね。


私、このままエッチなことされちゃうんだ…。

このまえの女の人みたいに。



やだよ、やだ。

外から丸見えだし。




それに…どうしよう。

私、キスだってしたことないし、男の子と付き合ったこともない。

ビギナーもビギナー。

初心者マーク貼ったばっかりなんだよ。




涙が零れ落ちそうになるのをなんとかこらえ、唇をかみ締める。