【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

私は食い入るように雑誌の特集のすべてを読みつくした。

はふー。

それにしても驚いたよ。

自分と同年齢、いやかなり年下の子まで、エッチしたことがあるなんて。

そして、いつの間にか私の中で不思議な感情が渦巻いていた。

嫌悪感、それだけじゃなくて…。

好奇心というのだろうか。

いや、違う。

体の奥底から沸いてくる奇妙な感情。

それはとろりと甘ったるくて熱っぽくて、ちょっとよどんだような感覚。

あの晩、初めて男女のセックスシーンを見たあとに湧き出た感情とよく似ていた。



ひざに雑誌を置いたまま、ぼうっとしていると、肩に誰かの手が突然触れた。