【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

「あたしが隣にいちゃ集中できないだろうから」

そう言うとランは立ち上がり、書棚の向こうへ姿を消してしまった。

残された私は、ひざに例の特集を開いたまま、心臓バクバク。

ど、どうしよう!!

このまま書棚に戻してしまおうか。



でも、でも…。


興味がないと言ったら嘘になる。



だって、私、あの晩他人のセックスシーンを見てからなんか落ち着かなくて。

っていうか、好奇心のアンテナがむくむく立ち上がっちゃって。

それが、ちっとも静まらない。



よし、読もう。

読めば私の気持ちも落ち着くかもしれない。

そうしたら少しは勉強に身も入るかもしれないし…。



よその人からのぞかれないように、私は雑誌を立てて顔に近づけた。