【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

「ひどい、ひどいわ、RYO…」

リサコさんがRYOさんにつかみかかった。

けれど、その細い手首は簡単に押さえつけられ、逆にRYOさんの拳が彼女のみぞおちに食い込んだ。

「悪いな、リサコ」

RYOさんは大切なものを扱うかのように、彼女を優しく抱き上げ、ソファーに上にそっと置いた。



助けて。

私は心の中で何度も叫んでいた。

この部屋には麻生くんが仕掛けたカメラが何台もあるはず。

もし、麻生くんがモニターを確認してくれればきっと助けに来てくれる。


私は藁をもつかむ気持ちで、その奇跡を祈った。



しかし、悪魔はさらに私を底へ突き落とす。