「社長は芸能プロダクションを興したばかりのころで、僕はみようみまねでいろいろやったよ。スカウトもね。でも、社長の眼鏡にかなう子を連れてくることができなくてさ。よく叱られた。そしたらさ、ある日社長が言ったんだ。『おまえの女を連れて来い。有名にしてやる』って。僕は彼女のことを社長には黙っていたからさ。驚いたよ。もしかしたら、彼女がほしかったから僕のことを拾ったのかもしれない」
それが、リサコさん?
私は訴えるような気持ちでRYOさんを見た。
「そうさ。アヤちゃんの考えている通り。それがリサコだよ。リサコはさ養護施設で育ってそこを出たあと、自分の力で一生懸命生きていた。だからさ、本当は嫌だったんだ。彼女を社長に会わせるのが。彼女をこの世界に引き入れたらいけないんじゃないかって。彼女を不幸せにしてしまうんじゃないかって。そう心配してたから。…でも、本当は怖かったんだ。彼女が羽ばたいてしまったら僕の手の届かないところに行ってしまうんじゃないかって思っていたから」
それが、リサコさん?
私は訴えるような気持ちでRYOさんを見た。
「そうさ。アヤちゃんの考えている通り。それがリサコだよ。リサコはさ養護施設で育ってそこを出たあと、自分の力で一生懸命生きていた。だからさ、本当は嫌だったんだ。彼女を社長に会わせるのが。彼女をこの世界に引き入れたらいけないんじゃないかって。彼女を不幸せにしてしまうんじゃないかって。そう心配してたから。…でも、本当は怖かったんだ。彼女が羽ばたいてしまったら僕の手の届かないところに行ってしまうんじゃないかって思っていたから」


