「あ! コンシェルジュの…」

RYOさんのマンションで、しょっちゅう言葉を交わしていたはずだったのに。

制服を着ていないとまったくイメージが違う。

「はい。そのとおりです」

「ごめんなさい。ぜんぜん気がつかなくて」

「いえいえ、当然です。私服だとまったくの別人でしょ」

「あ…はい」

「最近来ませんよね。どうしたんですか?」

彼は先ほど私が押した青色に点滅するバスのボタンを見つめた。

「いろいろあって…」

「それで最近別の子が来てるのかなあ」