「不快に思うことも、ありえないと思うことも、この世の中ではちゃんとした事実で、そこから目をそむけてはいけないって思う。昔さ、大人になればわかるって誰かが言っていた。そんなのずるいって反論したけれど、大人になった今ならわかる。それは事実だってね。起こってしまった出来事は認めなくちゃいけない。そうしなければそれ以上前には進めないのだから」
そんなだったら大人になんかなりたくない。
でも、口に出すことはできなかった。
RYOさんの瞳がまっすぐで、そこに立ち入ることなんかできない。
そう思ったから。
私の知らないRYOさんがここにいる。
触れようとしてもきっと届かない。
私は、彼の胸の中で、彼の心臓の音を子守唄のように聞いていた。
そんなだったら大人になんかなりたくない。
でも、口に出すことはできなかった。
RYOさんの瞳がまっすぐで、そこに立ち入ることなんかできない。
そう思ったから。
私の知らないRYOさんがここにいる。
触れようとしてもきっと届かない。
私は、彼の胸の中で、彼の心臓の音を子守唄のように聞いていた。


