【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

少しだけ首をかしげて、美しすぎる微笑みをその顔に浮かべる。

そのちょっとした仕草の一つ一つも艶やかで、女の私ですらどきっとする。

顔が赤らむのを抑えようと、私はカップに口をつけた。



「主人が遺してくれた事務所を必死になって切り盛りしてなんとかここまで来たの」

「麻生くんのお父さんて…」