【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

「ただいま~」

今度はお父さんだよ。

あーあ、なんて言うんだろうね。

「お! ランちゃん、久しぶり。なんかきれいになっちゃって。すっかり見違えたよ」

親父が弾んだ声出すなっての。

どこが見違えたって言うのよ。

「やだ、おじさんたら~」

おまえも本気にすんな。

社交辞令ですから、社交辞令!

「俺、ランちゃんみたいな姉ちゃんがほしかったな~」

がっつり肉を食いながら悟がうなる。

「うちの姉ちゃんなんか、いまどきビン底めがねだぜ。色気もないしさ、恥ずかしくて友達に紹介できねえよ」

ピキッ。

「そんなことないよ、アヤ、学年でいちにを争う秀才じゃん」

「でもさ、今回十五位でしょ。ついに陥落~」

ピキピキッ。