「私が、変わった?」

アイラッシュのことはばれても仕方ない。

でも学校にいるときはすっぴんのままだし、いつものどんくさい眼鏡をしている。

成績が悪くなったわけでもないし、それに今までどおり目立たないようにひっそり教室にいるのに。

「そうだよ、私の知ってるアヤじゃない。前はおどおどしていて背中を丸めて…。でも今は違うの。どこか大人びていて、いつのまにか自信がみなぎっている」

信じられなかった。

そんなことを言われるなんて。

だって、私には自信なんてこれっぽっちもない。

相変わらず、暗くてブスの私のままなのに。