【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

すると、麻生マコトがこっちを見た。

「きゃ、麻生くん」

ランは興奮のあまり、私にしがみつく。

よろめきながらも足を踏ん張る私。



麻生マコトは長すぎる前髪をかきあげながら、にこっと笑顔を浮かべた。



カッコいいことは知っていたけど、イケメンがこんなポーズをとるとほんと絵になる。

私は別に麻生マコトのファンではないけれど、やっぱり一瞬見とれてしまったよ。

だからファンを公言するランときたら…。

顔を真っ赤にして、泣いていた。

「アヤ、麻生くんがあたしに笑いかけてくれたよ…。あたし、もう死んでもいい」

私の腕に爪あとが付くくらいぎゅっとしがみついたまま。