【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

『僕だって昔は君といっしょだったよ。でも君だっていつかは大人になる。ずっと今のままではいられないんだから』

RYOさんの言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。

いつかは大人になるって…そんなことわかってる。

私だって一生処女のままでいたいとは思わないけど、でもさ…。

考えてみれば、うちのお父さんとお母さんだってしてるんだよ…ね。

だってそうじゃなければ、私も悟も生まれてこなかったわけだし。

世の中の大半の大人はセックスの経験ありだろう。

でも、それはいつ?

いつならいいの?



突然、あの雑誌の特集が思い出された。

中学生で経験してる子もいるという現実。

私だって興味がないわけじゃない。

ううん、違う。

最近の私はすごくエッチのことについて気になっていて。

けど、それがなんだか恥ずかしくて誰にも言えないでいた。



私はRYOさんに触れられて怖かったんだ。

初めてのことだったから臆病になっていて、だからあんなふうに涙がこぼれたんだ。