【完】大人の世界~甘美な毒に魅せられて~

「ひどい…」

涙が溢れる。

「私、そんなことされるんならもうここへは来られません」

悔しかった。

甘い考えでいた自分が情けなかった。

いくらきれいになれるからといっても、そんなのはいや。

がまんできない。

「ごめん。ちょっといたずらが過ぎたね」

「私、もう…」

RYOさんはため息を一つついてこう付け加えた。

「僕はね、お互い楽しめる人としかセックスはしないの。君みたいに被害者意識を持つ人とはできないよ。それが今のでよくわかったし」

「そんなふうに思ってたんですか?」

「ああ、そうだよ。僕は無理強いはしない。アヤちゃんがもうここに来たくないんなら来なくていいし。とにかく、今日はもう帰りなさい」

私は逃げるようにして飛び出した。

その背中にRYOさんの声が投げかけられる。

「僕だって昔は君といっしょだったよ。でも君だっていつかは大人になる。ずっと今のままではいられないんだから」