『メイクアップアーティスト RYO』


あのときもらった名刺だった。


そうだ、RYOさんに相談すれば、そうしたらもしかしたら…。


私はベッドから飛び起き、そのまま窓に飛びついた。

そしてカーテンを開け、隣のマンションの部屋を確認する。

しかし部屋には誰もいなかった。

ただ、この前みたいに窓は開けはなれたまま。


「そうだ」


私はあわてて机に戻りレポート用紙を一枚取り出した。

そしてその紙にマジックでこう書いた。


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RYOさんへ


相談があるんです。

一度あってくれませんか。

お返事メールにください。

ayaaya....@...ne.jp



アヤ

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レポート用紙で紙飛行機を折り、RYOさんの部屋に飛び込ませた。