「アヤ、いい加減きりのいいところで寝るのよ」
「はあい」
そうは言ったものの、まもなく深夜の1時。
すでに家族はみな寝静まっている。
そんな中私はわき目も振らず、机に向かう。
かりかりかりかり。
鉛筆を走らせる音だけが静寂の中響いていた。
だって明日は大事な学期末試験。
なんとか一点でも多く稼ぎたい。
大体、どうしてだかいっつも学年二位。
悔しいけど一位になれない。
今回こそはなんとか…。
そう思ってついつい根を詰める。
「う、さむ…」
ひんやりとした空気が肌を捉えた。
あ、そうだ。
換気しなくちゃと思ってちょっと前から窓を開けてたんだっけ。
私は椅子から立ち上がり、窓辺へ向かう。
そして窓を閉めるために、勢いよくカーテンを開けた。
――あれ?
隣のマンションの部屋に灯りがついている。
なぜだかカーテンも窓も開けっ放しで…。
何の気なしに部屋の中を見ると、信じられない光景が目に飛び込んできた。
――裸で抱き合う男と女。
な、な、な、なんなの????
まるで金縛りにでもあったかのように一歩も動けなくなってしまった私。
これって、幻覚じゃないよね。
寝ぼけてるわけじゃないよね。
現実だよね!
「はあい」
そうは言ったものの、まもなく深夜の1時。
すでに家族はみな寝静まっている。
そんな中私はわき目も振らず、机に向かう。
かりかりかりかり。
鉛筆を走らせる音だけが静寂の中響いていた。
だって明日は大事な学期末試験。
なんとか一点でも多く稼ぎたい。
大体、どうしてだかいっつも学年二位。
悔しいけど一位になれない。
今回こそはなんとか…。
そう思ってついつい根を詰める。
「う、さむ…」
ひんやりとした空気が肌を捉えた。
あ、そうだ。
換気しなくちゃと思ってちょっと前から窓を開けてたんだっけ。
私は椅子から立ち上がり、窓辺へ向かう。
そして窓を閉めるために、勢いよくカーテンを開けた。
――あれ?
隣のマンションの部屋に灯りがついている。
なぜだかカーテンも窓も開けっ放しで…。
何の気なしに部屋の中を見ると、信じられない光景が目に飛び込んできた。
――裸で抱き合う男と女。
な、な、な、なんなの????
まるで金縛りにでもあったかのように一歩も動けなくなってしまった私。
これって、幻覚じゃないよね。
寝ぼけてるわけじゃないよね。
現実だよね!